リサーチフェローの活躍が続きます。

アメリカは(悲しいことに)いろいろと騒がしいですが、ボストンは一部地域を除いて平和です。
当ラボは2ヶ月以上リモートワークで働いていますが、仕事は順調に進んでいます。むしろ生産性が上がった?

ラボPIの仕事はいろいろあります。そのなかでマネージメントの部分は約30%くらいでしょうか(僕はかなり少ないはずです)。例としては人事、グラント管理、外部コラボーレーターとのミーティング、フェローの先生が仕事できるようなインフラ整備(外部ラボでテストしたデータを取ってくる)および、他にも細々とした雑用。次には中・長期的プランの策定・実行(例:グラントの計画・執筆、NIHとの長期的な関係を強化していく)ーこれが10%-20%くらい。そして何より一番時間をとり(約50%くらい)大事なのはフェローの先生方への教育です。

PIとしてのやりがいは3つ。一つはエキサイティングなサイエンスをすること(僕はdiscovery > impact-oriented)。次に優秀な先生にいろいろ教って成長すること。そして何より一番嬉しいことはフェローの先生方の活躍です。この1-2ヶ月もいろいろなニュースがありました。ちょっとだけ例を紹介します:

  • Toivonen女史がResearch Fellowshipを卒業し母国フィンランドに帰国しました。当初一年間のはずだった留学を三年間まで伸ばしています(ボストンが気に入ったようです)。三人の小さな子供を育てながら、leading journals (例:J Allergy Clin Immunol [2本], Clin Infect Dis, Thorax)に筆頭論文を出版するだけでなく、10個ほどのグラントもとってました。僕も家族ぐるみで仲良くしていたので寂しくなります。

  • Dr. Raita: Harvard Medical School MMSciプログラムを首席で卒業するだけでなくThesis Awardまで取ってくれましたー予想通り!常にラボの切り込み隊長(?)として、世界の喘息研究の最先端(誇張ではなく)をいく解析と筆頭論文を続々と出版しています。近いうちに彼がいくつか例を紹介してくれるはずですので僕は黙っておきます。

  • Dr. Fujiogi: ボストンに来てから8ヶ月に過ぎず、新しいmentorのもとでomics研究という新しい研究環境・分野。環境に慣れるだけでも大変なはずですが、すでに4本の筆頭論文を出版(例:全米の入院データの解析をPediatricsに出版、他にも気道dual-transcriptomicsmetabolomicsを使った最先端のオミクス研究を出版)。すごいことです。

  • Dr. Zhu: 昨年よりハーバード公衆衛生大学院と当ラボ共同でjoint-Fellowship。Leading journals (例:Nature Genetics, J Allergy Clin Immunol, Eur Respir J)に筆頭論文を出版するだけでなく、初回応募のNIH K01グラントでかなり良いスコアをとっています(次のサイクルでfundされるはず)。当ラボに必要だったgenetic epidemiologistとして活躍しています。そして彼はMGH救急部で初めてのPhD (non-MD)のスタッフとなることに決まりました!

僕は彼らについていくのに必死です。

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