研究成果:
合計34本の原著研究論文(in press含む)を世に出すことができました。数だけでなく、J Allergy Clin Immunol, JAMA Intern Med, JAMA Pediatr (embargo中)など各科のleading journalに出版することができました。インパクトファクターの高いジャーナルに載せることと研究の質と科学への貢献とは必ずしも一致するわけではありません。しかし2018年はcitation数も順調に増え、合計 828 citationsとなっています。
教育:
10月より新しい(非常に優秀な)日本人フェローに来ていただいて、刺激をもらっています。彼らは論文だけでなくトレーニンググラントも順調に獲得し、学校では学べない研究プラクティスを実践できているようです。現在は日本人リサーチフェロー+フィンランド人ポスドクのの二人体制。春先からはHarvard School of Public Health (HSPH) 卒のポスドク(PhD in genetic epidemiology)も加わります。若い優秀な人と研究できるのは大きな刺激です。
研究の方向
2018年はさらにもう一つのNIH R01グラントがとれ(現在二つ)、それらの研究を軌道に載せる準備の一年となりました。テーマは共通して、我々の持つ小児疫学コホート (MARC-35, MARC-43)データを、様々なオミクス情報(genetics, epigenetics, transcriptomics, metabolomics, microbiome)と融合することにより、小児気管支炎および喘息のメカニズムを探索することとなります。方法論としては疫学およびバイオインフォマティクスの融合であり、とてもエキサイティングです。HSPHのProgram in Quantitative Geneticsのaffiliated facultyにもなっていますが、素晴らしいコラボレーターにも恵まれ(e.g., Liming Liang at HSPH)、2019年はさらなる飛躍の年になりそうです。