Leadership

秋学期の前半も終盤に近づいて参りました。
夏と違ってみんな各々興味のあるコースを選択しているので、日本人同期とはスケジュールもバラバラになり独り立ちの季節です
そこで一人で新しいLeadershipのコースに挑戦してみました。HSPH(公衆衛生)以外のHBS(ビジネス)などのLeadershipの授業も非常に評判が良くてcross registerできるのですが、できれば医師や医療向けに焦点を絞ったものが良かったことと距離や負荷を加味して遠慮しました。このHSPHのコースも過去の情報がなかったのでそれなりに勇気が必要でしたが、ふりしぼって20人弱の講義に飛び込みました。学生は半分くらいが医師で、それ以外は環境衛生関連で働いているミッドキャリアの人が多いです。生物統計や疫学のハード面から、Leadershipというソフト面の授業はかなり新鮮で、毎回いきなり話をふられるのでそれなりに準備が必要ですが、想像以上に面白いです。
教授はCDCのCenter Directorを担っていた医師で、How to Practice Leadership for Health Professionalsがテーマです。
Leadershipとは・良いLeaderとはといった理論から始まり、自身の経験や実際のケースを交えながらfacilitateしていってくれます。The 7 Habits of Highly Effective People (Stephen Covey)やActive listeningなど私自身も取り組んできたことも紹介されてましたが、多くの学生は「私はServant leadershipに基づいてリーダーシップを実践してきたのですが」といった具合にすでに試行錯誤してきて、そのアドバイスをもらいたいというレベルなので、授業でメインに使っている本 “Leadership: Theory and Practice” Northouse, P.G. (Leadership 7e – Studypoolで検索すると無料でダウンロードできます) を読んで少しだけついていけるようになりました。
この本には色々なQuestionareがあって、自分がどういう特徴を持ったLeaderなのか、例えばPath-goal leadershipに基づいてスコアリングすると自分のLeadership style (Directive, Supportive, Participative, Achievement-oriented style)の何が課題かなどが見えてきます。Followerごとにスタイルを変えてオールラウンダーになる手もありますが、カリスマ性のあるリーダースタイルを変えなくてもみんなついてくるので、課題だけでなく自分の強みを更に強くすることも強調されました。Myers Briggs Personality Indicator (MBPI)
https://www.16personalities.com/free-personality-test
で自分のキャラクターを確認するのも面白かったです。私は意外にも、例にもれずThe Protagonist; natural-born leaders, full of passion and charismaでした。
コース全体としては授業の3日前には毎回ネットからフォーラムに自分の意見をポストして、授業でディスカッションして、秋の最後に下の6つの質問に答えながら具体的なLeadershipプロジェクトについてプレゼンテーションをします。
·       Theoretical basis:  Upon which model(s) are you building your framework?  Why?
·       Values:  What core values will form the foundation of your framework?
·       Maintenance:  How will you keep your framework current?
·       Stakeholder involvement:  Who will you involve in the construction and maintenance of your framework?
·       Self-assessment:   How often and through what means will you get feedback on your performance as a leader?
·       Application: How will you apply what you have learned to your career in occupational and environmental health?
今までの授業で最大の盛り上がりを見せたのは、Toxic leaderがいた場合にどう対処するかというディスカッションでした。
“People do not leave their job, they leave their boss.”という教授のお言葉から始まり、案の定、Politicalな話に移り、かなりの熱量を持って、最終的には時間的制約のため幕を閉じました。緊張感はありますが、disagreeはあってもwrongはないというスタンスで、何を言っても否定されることはなく、どんなことを言っても安全な場所という雰囲気を教授が作り出しています。発言しない学生は一人もおらず、それは自分の名前が覚えられている、話を聞いてもらえている、自分の価値が認めてもらえているという実感からくるものなんだなと、Leadershipにも関連していますが、人と人のRelationshipの根底に流れる部分を再認識できた気がします。
長くなりましたが、倫理など新しい授業も始まってきたので適宜ご紹介していきたいと思います!

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