研究および研究者の価値を測る指標がいくつかあります。どれも完璧ではありません。
よく使われるのは、掲載されるjournalにおけるインパクトファクターですよね。当然ですがただし雑誌の質と論文の質が必ずしも一致するわけではありません。あくまで雑誌の影響度の指標ということですね。さらに最先端すぎる研究は読者が限られるゆえにインパクトファクターの高い一般臨床誌 (例 New Engl J Med, JAMA)にはのりません。そこで先端を走る臨床研究者はスペシャリティージャーナルのトップを狙うことになります(例 J Allergy Clin Immunol, JACC, AJRCCM)。逆に一般臨床誌が好むトピックもあります。他にもいろいろと批判はあります。
最近より注目されているのがh-indexなどの、個々の論文がどれくらい引用されたか(citationの数)に注目する指標です。インパクトファクターと完全には独立した指標ではありませんが、個々の論文の引用数が問題にされます。確かに有名誌に載っても引用されなければ科学に貢献にしたことにはなりません。
前置きが長くなりましたが、当研究室の合計 引用数が1,000を超えました (こちらのリンクで見ることができます)。その99%が2012年以降の新しい引用。これからも増えていくことでしょう。これからもより多く引用される– すなわち未来の科学の土台になる– 成果を生み出していきます。
注意:読者の数がインパンクファクターおよび引用数に影響するので、研究領域を超えた判断はこれらの指標では難しいです(すなわち一般内科誌と小児科のトップジャーナルをインパクトファクターで比べることに意味はない)。あくまで相対的な指標です。