今日はボストン日本人研究者交流会に参加してきました。
http://www.boston-researchers.jp/wp/
Webには「ボストン周辺に住んでいる日本語話者の研究者や学生、社会人や医療関係者、ビジネスマンから芸術家まで、幅広い分野の人が集い、知的な議論を交わし、知識を交換して、ネットワークを構築するための活動の場」と堅い説明がありますが、実際は月に1回各分野の専門の先生から最新の知見を交えたレクチャーを受けて、皆で飲みましょうという感じです。
周囲には医療者・研究者が多く、どうしても医療絡みのことしか話題に上がらなくなるので、この会を毎月楽しみにしています。今日のテーマは「書法から日中の文化を考える」「自衛隊の活動」・・・一見シブいテーマですがかなり面白かったです。王羲之がなぜ書聖と呼ばれるのか。筆を立てて書くことと斜めにして書くことの違いはどのようにして生まれたのか。こういう話を聞く機会は中々ないんですよね。
自衛隊の話は災害・国防の観点から日本の立場というのを考えさせられる内容で、こういったことが日本国民にはあまり伝わっていない(と思われる)ことが残念です。米国との関係、シーレーンの話はもっと皆知っていいと思います。あと思ったことは、おそロシア。
自衛隊といえば福井大学の寺澤先生がレクチャーで使う吉田茂の第一回防衛大学校卒業式の訓辞が有名ですね。救急医(医者)も同じだ、とよく言われました。僕も好きです。
「君達は自衛隊在職中、決して国民から感謝されたり、歓迎されることなく自衛隊を終わるかもしれない。きっと非難とか叱咤ばかりの一生かもしれない。御苦労だと思う。しかし、自衛隊が国民から歓迎されちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡の時とか、災害派遣の時とか、国民が困窮し国家が混乱に直面している時だけなのだ。言葉を換えれば、君達が日陰者である時のほうが、国民や日本は幸せなのだ。どうか、耐えてもらいたい。」