Behaivioral Economics

MPH生活もLast quarterに入ってしまいました。本当に時がたつのは早いものです。

最後のtermではこれまでのEpidemiologyとBiostatisticsに加えてProf. Ichiro KawachiのBehavioral Economicsという授業を選択しています。
この講義では人の認知と決断までの過程を科学的にとらえて、どういうアプローチをすれば人の行動を変容させることができるかについて学びます。
喫煙行動をとっても分かるように人間は必ずしも合理的な行動はとらないもので、喫煙者にしてみれば、喫煙に関わるリスクを自分には当てはまらないものと都合よく解釈してしまうものだそうです。

アメリカのレストランではチップを払うことになりますが、時折レシートのところに手書きで「Thank you!」とにこちゃんマークが書かれていることがあります。これは行動科学的にも理にかなった方法だそうで、実際にcontrol群に比べてチップの割合が高くなったというデータが授業で示されていました。(ちなみにこれは女性の店員から男性の客に対してしか通用しないそうです。)

データから得られた知見をもとに、実践的なPublic Healthを遂行するためにはこうした知識も重要となってきます。CDCもこうした知見をもとに戦略を立てています。日本で習っていた「公衆衛生」からは想像できなかった「Public Health」の奥深さを感じています。

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