現在ハーバード公衆衛生大学院ジャパントリップという企画のために日本に一時帰国しています。
現在まさにその最中であり、学んだことを咀嚼しきれていない状況ですが、概要をお伝えします。
この企画は、日本の医療・公衆衛生のレベルは高いにもかかわらず英語での情報発信が乏しいためになかなか議論したくてもできないという指摘を受けた先輩たちが約10年前に立ち上げた企画で、ハーバード公衆衛生大学院の外国人学生とともに日本の公衆衛生にまつわるトピックを訪ねて回るものです。
今年は学校給食を介した食育、iPS細胞による再生医療そしてその臨床応用の最前線、世界一低い乳児死亡率を誇る母子医療の実際などのテーマで日本各所を回っています。
そして本日は公開シンポジウムを行い、日本の公衆衛生に興味がある皆様とキャリアとしての公衆衛生について議論して参ります。
本ラボのミッションの中核の一つに日米の架橋となるという使命があります。今回の企画はその重要性を再認識させてくれるものでした。
自分が当たり前だと思っていたことに客観的なフィルターをかけると今までになかった学びがあります。留学以降その連続ばかりですが、米国から学びを持ち帰るだけではなく、日本のどこをもっとアピールして強化していけばいいのかを見つける視点を失わずにいたいと思います。
入学直後から準備をはじめ、想像以上の労力を割いた企画でしたが、ハーバードの同級生たちは自分たちから学ぼうとする意欲が本当に高く、どんどん日本の公衆衛生のみならず、言語、文化を吸収していってくれている姿を見て本当にやってよかったと感じています。