夏は日本に帰ってゆっくりしていたので、久しぶりの新しい論文です。
うちのLaboは呼吸器疾患がメインの一つですが、Asthma-COPD overlap syndromeに関してです。呼気一酸化窒素(FeNO)は喘息の診断に用いられますが、COPDとACOSにおいてその有用性はどうなのか?という研究になります。
CDCが無償で提供してるNHANES(米国国民栄養調査)のデータを用いました。
Th2が関与しているeosinophilic inflammationはCOPDのtopicの一つですが、ACOSにおいてそれを臨床的に示唆する研究になります。Eosinophilic inflammationを伴うCOPDは救急受診率が高いという報告もあり、EDでのmanagementも今後変わってくる可能性があります。それらのbaseとなる研究の一つになれば幸いです。
Fractional exhaled nitric oxide levels in asthma–COPD overlap syndrome: analysis of the National Health and Nutrition Examination Survey, 2007–2012
https://www.dovepress.com/articles.php?article_id=28787