新たなマイクロバイオームの論文がでました

アレルギー・免疫学領域ではトップジャーナルであるJournal of Allergy and Clinical Immunology (JACI)より出版されました。
Nasopharyngeal airway dual-transcriptome of infants with severe bronchiolitis and risk of childhood asthma: A multicenter prospective study 

これは我々のMARC-35コホートを使った研究の続編です。
この多施設前向きコホートの重症細気管支炎 乳児(<1歳)で鼻咽頭ぬぐい液のRNAseqをしています。タイトルにある”dual-transcriptome”とは、宿主のトランスクリトームとマイクロバイオームのそれ(メタトランスクリプトーム)の両者を指します。この手法の長所は宿主の機能だけでなく、マイクロバイオームの機能(細菌の名前を超えて)を同時に調べることができることです。

僕らは同様のデータを使ってすでに数本論文を出していますね。
Raita et al. Nature Communications 2021
Raita et al. European Respiratory Journal 2021

今回のJACI論文は、乳児期のdual-transcriptome (metabolomeも使ってます)と6歳までの喘息発症の関連を調べた研究となります。Dr. Zhuは僕らのラボに入ってから5本めのJACIと大活躍(どれも筆頭著者)。研究のアイデア着想からここまでくるのに5年はかかりましたが、インパクトのある論文になりました。

フェローたちのさらなる活躍に期待しています。

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