医療とAI (人工知能)

僕らの研究室でもーオミクス研究との親和性の高さからー設立当時よりstatistical learning (もしくは機械学習)の重要性を強調ています。この研究室のプロジェクトのほとんどでstatistical learningを使用していますが、昨年はよりフェローの先生方がより臨床に直結する論文群を出版しています。

ややHypeが過ぎるトピックですが、ハーバード関連病院群 (MGH, ブリガム&ウィメンズ病院など)でも新しいソリューションとして、またビジネスチャンスとしてAIの医療への応用に力を入れています。その一環として3日間(来週4/8-10) にWorld Medical Innovation Forum という会議がBostonで行われます。

すでに登録者は2,000人(20%は海外からの参加者)ほどいるそうです。興味のある方はぜひどうぞ(職員割、学割あり)。


関連した話題として、僕が会う人会う人に推薦している本があります。つい2週間ほど前に出版された Eric Topol (著名な循環器内科医であり研究者)の著作 “Deep Medicine”

人間性を失ってしまった米国の医療に対して人工知能の応用がどのような役割を果たしうるのか。未来の医療はどうなるのか。医師の役割はどう変わっていくのか(人工知能に仕事を奪われるのか)。ふんだんに引用文献をつけながら、opportunisiticながらも彼なりのビションを示しています。一度でも米国の医療を体験(患者としてもしくは医療者として)した人ならわかる問題(多くは日本でも共通なのではと思います)にいくつかの解決法を提案しています。

副題 “How artificial intelligence can make healthcare human again” に米国医療の抱える深刻な問題および著者のメッセージが込められています。

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️です。

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