Professionalismを学べるフェローシップ

本日、Labに出勤する最終日を迎えました。2016年の8月にBostonに到着してから本日までまさに光陰矢の如しという時間感覚でしたが、大変濃密な時間でした。
学んだこと、感じたことを思い返して列挙しようと思えば山ほどありますが、長谷川研究室のフェローシップで学んだことをあえて一言でまとめればProfessionalismであったと思います。目の前のことに精一杯でいた時にはあまり気づくことができませんでしたが、注意されたこと、指摘されたことはすべて自分のUnprofessionalな行動に起因するものでした。
チームの一員として働くうえで他人の仕事や時間をリスペクトすること、論文を書くうえでは読者、査読者を意識すること、言われてみれば至極当たり前のことなのですが、それを徹底するには相当な努力が必要であり、自分にはそれが十分でなかったことを何度となく自覚させられました。

自身の力不足、達成度は棚に上げた上で申し上げれば、当研究室のフェローシップの要求水準は極めて高く、厳しいものだと思います。
自身にとっても厳しく感じる時間を長く過ごしましたが、自分が日本での環境を捨てて、あえてストレスのかかる環境に飛び込んできたのはそうした自分の甘い部分に向き合うためだったためであり、このフェローシップはその思いに期待以上に(?)応えてくれるものでした。

留学に対して求めるものは、個々人の立場で大きく異なるものだと思います。私の場合はある意味その部分での詰めが甘かったにも関わらずこうした充実感を抱けていることは、ほかでもないPIである長谷川先生をはじめとする研究室のスタッフのサポートに拠るものです。この場を借りて感謝申し上げます。

これからは本留学で自分なりに得た経験・見解をもとに後に続く人たちに還元していきたいと強く考えております。
日米の橋渡しをし、サイエンスで救急医療をよりいい形へ変えていくことがここで学ばせていただいたフェローの使命です。
私はかつてこのブログの一読者で、そこから当研究室の門を叩きました。もし本文を読んでくださった方の中で、当研究室のフェローシップを考えておられる方がいらっしゃいましたら是非ご連絡ください。一緒にいい仕事ができる仲間が増えたらこれ以上幸せなことはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です