ハーバード公衆衛生大学院のフリーセミナー

先週末からようやく気温が上がり始め、ここBostonも春めいてまいりました。
卒業を来月に控え、卒業式で着用するガウンの申し込みなど色々と準備が始まり、それを現実のものとして感じるようになりました。
本当に9か月間はあっという間に過ぎてしまいますね。

卒業する前に、普段の授業とは別に学生の身分だからこそ受けることができる特典について自身の備忘録もかねて残しておこうと思います。
多くの学生が感じていると思いますが、私自身も一番よかったなと感じるのは様々なセミナーに気軽に参加できることです。
ほぼ毎日どこかしらでセミナーを実施しています。
公衆衛生大学院内であれば公衆衛生に関わることがほとんどですが、お隣メディカルスクールやAffiliate Hospital内、さらにはケンブリッジまで足を伸ばせば選択肢はもっと広がります。

公衆衛生大学院内であれば、毎週水曜日に行われるDepartment of EpidemiologyのLunch time seminarと不定期に行われるVoice in leadershipが記憶に残っています。
Departmet of EpidemiologyのLunchtime Seminarは学内外から様々な疫学分野の第一人者が講師として見え、一時間最先端の疫学のレクチャーをしてくれます。
正直難解すぎてついていけないものもありましたが、NEJMのEditor in Chiefが来てくれて話を聞ける機会などはHSPHにきた特典のひとつとして考えていいのではないでしょうか。
Voice in leadershipはWebで配信もされているもので、HSPHの建物の最上階にあるスタジオで行われます。
有名なJournalistの一人であるBob Schiefferが大統領選後にElection 2016 Recapとして題して行った講演には応募者が殺到して当日参加者は抽選で決められることとなりました。講演の中ではJournalistの立場であっても有権者の本音が見えにくかったなど忌憚なく経験をシェアしてくれました。大統領選自体がかなり衝撃的なイベントでしたし、その中におけるメディアの役割が大きく取り沙汰された選挙でしたので非常に面白い内容でした。

自身がこうした特典を本当に活かしきれたかというと、まだまだだったなというのが正直な実感です。
こちらに来て、勉強の機会は能動的に貪欲に捕まえていかなくてはいけないものだということを学んでいます。

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